くるくるくくる

日々の思い出とTRPGについての書き殴りです。

インセイン「家族と過ごす幸福と時間の相対性」

本作は、「河嶋陶一朗」「冒険企画局」「新紀元社」が権利を有する『マルチジャンル・ホラーRPG インセイン』の二次創作物です。
©著:河嶋陶一朗冒険企画局

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本当は怖い現代日本
特殊型
プレイヤー人数4
リミット3

<舞台>

千葉県山武郡九十九里町
九十九里浜のほぼ中央に位置し、都心から60キロメートルの首都圏に属す。
イワシ漁とともに栄えてきた九十九里町は、全国を測量し日本地図を完成させた「伊能忠敬」生誕の地でもある。
古来から気候温暖で、水と緑に囲まれた自然の恵み地として、多くの文人墨客(高村光太郎竹久夢二徳富蘆花など)が訪れており、夏には海水浴で賑わいを見せている。(町長挨拶より)

<導入>

ある日帰宅するとあなたのパートナーと一人娘が姿を消していた。
実家に向かっても知らぬ存ぜぬの塩対応。
警察に捜索願を出すも遠回しに家庭内暴力を疑われる。
いてもたってもおられずに、興信所に相談をするがそこで「連れ去り」という言葉を聞いた。
現代社会が抱える司法の闇=連れ去りは誘拐ではない。
行方不明から早1週間。いったい何が起きているのか。

<レギュレーション>

初心者がいる場合は基本1のみ。そうでなければ2まで使用していい。
特殊型について。協力型だが、信条の違いによっては対立することがあるかもしれない。

各PCは【プライズ】を1つ所持しており、すべてのPCは誰がどの【プライズ】を持っているか知っている。これは、事件経過から1週間でそれぞれが何らかの理由で周知してまった情報である。それぞれ、どのように知ったかは事前に打ち合わせするとよい。【プライズ】はドラマシーンに同席するPC間で同意があれば受け渡しが可能である。

ハンドアウト

PC1:推奨=社会人(男性である必要はない)
「幸福な家庭を築いていたが、ある日パートナー(女性)と娘(養女でも可)が行方不明になった。実家、警察、興信所をめぐり、やつれていくあなたを見かねて、会社からは休めと1週間の休みを命令される。パートナーと娘を探さなくてはいけない」
【プライズ:H&K MK.23 SOCOMピストル】
「アビリティ:投石と同様の処理を行い1d6点のダメージを与える(1戦闘に1回だけ)」

PC2:推奨=社会人
「PC1のパートナーの中学時代からの友人。PC1からパートナーと娘の行方不明を聞かされて、捜索に協力をするが、ここ数か月、パートナーの様子が心ここにあらずとおかしかったことに不安を抱いている」
【プライズ:パートナーとのLINE履歴】
「これは一体なんなんだろう」
※プライズを所持した場合のみLINE履歴の内容を参照できる

PC3:推奨=自由
「PC1の実家から1駅離れた場所に住む親せき。最近、無言電話が続いており、今回の行方不明と何か関係があるのではないかと考えている。思い返せば、あれは小さな女の子の声が混じっていたような……」
【プライズ:女の子のメッセージ】
「そういえばこんなことを言っていたような…」
※プライズを所持した場合のみメッセージの内容を参照できる

PC4:推奨=探偵
「PC1から依頼された興信所のエージェント。PC1のパートナーの実家が、地主で秘密結社”導きの波音”の一員であることは調査数日で調べることができた。あまりに不透明な組織に、探偵の勘が警鐘を鳴らしている。今回の件には無関係であってほしい」
【プライズ:秘密結社幹部の紹介状】
「導きの波音を調査するために必要なものだ」

NPCハンドアウト

パートナー=枝乃玖(えのく)
「専業主婦になる前までは、製薬会社の社員をしていた。肝が据わっており、さばさばした性格だが積極的に近所付き合いはしていない。仲のいい友達はPC2だけ」

娘=聖愛(せーら)
「小学3年生。大人しく何事にも動じない。目力がすごい。成績は優秀で運動も得意だが友人つくりは下手」

パートナーの父母=神原レド、神原泡(あぶく)
「鮫島神社の宮司。細屋敷一帯の地主。ともに60代で定年間近。氏子総代や役員、氏子との関係は良好。鮫島神社は規模として大きくはないが2月に例祭が行われている。祭神は水波能売命(ミズハノメノミコト)」であり水の神。

秘密結社”導きの波音”
「見たことも聞いたこともない。検索しても出てこない。だが実在することだけは確かだ」
※秘密結社”導きの波音”を調査するには【プライズ:秘密結社幹部の紹介状】が必要になる。